UNMANNED 無人駅の芸術祭/大井川

Artist

村上誠・村上渡  Makoto Murakami ・ Wataru Murakami

産土(うぶすな)

2025年5月から事前調査と並行して、旧社殿の中央とみられる部分を試し掘りして地層を確認し※、その後、矩形に掘り進めた。そして地中から出てきた石を積み上げて土止めとしながら、砂と小石で旧社殿の基壇に沿うようにして、その基壇とは別の壇をつくった。掘った穴は地面を平らにして石と赤土で塗り固め、その上に木材で仮設の構築物をつくり、最後に屋根らしきものをのせて今年度の活動を終える。ここでの制作は、次年度も続く。

野外での制作の他、せいじの茶部屋では「天地耕作」として1989年と2024年に、静岡県立美術館の裏山で制作・発表した「産土Ⅲ」と「産土Ⅶ」の記録写真と映像を展示する。

※1mほど試し掘りをした時点で、土中からは川砂と大小の川原石しか出てこなかった。過去の遺物が出土しないことを確認して、制作を始めた。

 

■イベント:村上誠・村上渡/『通り過ぎる人たち、と。』

・日時:3月15日(日) 17時~日没

・場所:「産土」制作現場

昭和三十年代、山野河海を行き交った見えない存在へ捧ぐ。畏怖と創作の記憶を刻む、ささやかな標(しるし)を届けるパフォーマンス

 

設置場所

抜里、旧八幡神社跡地

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Artist profile

村上誠・村上渡

村上兄弟は浜名湖北岸の農家に生まれ育ち、農業とその土地の盛衰を見続けてきました。今回の作品のタイトル《産土うぶすな》は、一般的には生まれ育った土地の守護神のようにいわれますが、はっきりした概念ではないようです。彼らのイメージする《産土》は、人と人、人と見えないものとの間にあるもので、その土地に生まれた者であっても単にその土地を通りかかっただけの者でも、等しくそこで交わることの精神のあり様を示しているのかもしれません。この小さな集落で、彼らが何を見て何を感じたのか、その一端をかいま見せてくれるはずです。

CV

村上 誠

2025 川に触発されたイメージの諸相展(ギャラリーCAVE)

2024 天地耕作-初源への道行き展(静岡県立美術館)

2006-写真展《産土》 新宿Nikon Salon

以後、写真を中心にした表現活動を展開

1997-2022 浜松短期大学、名古屋柳城短期大学、常葉大学で美術教育に携わる

1988-2003 天地耕作として国内外で活動

1987-子どもの造形教室「こどもスタジオ」を主宰

1983 美学校吉田克朗工房(銅版画)に参加

1978 立命館大学卒業

1954 引佐郡(浜松市)細江町気賀生まれ

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村上 渡

2024 天地耕作-初源への道行き展(静岡県立美術館)

2013 インスタレーション《異域》 ギャラリーCAVE

以後、インスタレーション・立体・写真を発表

2010 表現活動を再開

2003 表現活動を休止

1996 帰農

1988-2003 天地耕作として国内外で活動

1986-平面作品を発表

1980-医療機関、社福祉施設で看護師として従事

1980 聖隷学園浜松衛生短期大学卒業

1958 引佐郡(現浜松市)細江町気賀生まれ

 

過去作品

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